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ロックの部屋

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Go-Betweens

Go-Betweens『16ラヴァーズ・レーン&レア・トラックス』~ネオアコ度★★★~



最近聴いたネオアコバンドのアルバムで一番気にいっているのが、この【ゴー・ビトウィーンズ】の『16ラヴァーズ・レーン&レア・トラックス』です。

70年代後半から活躍していたオーストラリア出身のゴー・ビトウィーンズですが、6枚目となるこのアルバムを最後に一時解散してしまいます。最後とは思えない楽曲の充実度です。メンバーは女性2人に男性3人になる5人組。

音色は多彩、アコースティックサウンドですが一部のネオアコバンドにありがちな通り一辺倒なキラキラギターサウンドだけに頼ることなく、大人の雰囲気があります。リード・ヴォーカルは男性ですが、女性コーラスが加わることによって暖かさと円やかさが倍増しています。

《LOVE GOES ON!》
♪猫が一匹路地にいて
 青い鳥を夢みている
 寂しくなった時に 君の事を考える僕は
 まさにこの猫と同じなんだ
 君が欲しいと想うときがある
 今にも破裂しそうなくらいに想う時がある
 恋人達というものはどんなものかは知っている
 恋をすると信じながらも疑心暗鬼

 愛はこんな感じさ
 どうであれ愛は続くんだ

君を幸せにしてあげよう
 くらくらするくらいに
 君を自由にしてあげよう♪

決意表明みたいなラブソングですが、何度も経験を積めば積むほど疑心暗鬼な心が芽生えてきてしまいます。いつのまにか臆病になってしまい、知らぬ間に歳をとってしまう。知らぬ間に誰にも相手にされなくなってしまう何て事もあったりします。それはそれとして、「君を欲しいと想うときがある」これがなくなったら人生お終いですね。

《QUIET HEART》
♪何度も君に伝えようとしたけれど
 一緒にいる時には言えないんだ
 僕の内側は激しく揺れ動いていることを
 そして とても穏やかな君の心を
 僕がどれだけ恋しく思っているかを

 僕らの夢は終わりはしない
 君に何があったなんてことはもういい
 だって君は常に
 どんどん先に行かなくてはならないから♪

これも優しい曲ですね。「QUIET HEART」言えずに終わってしまう告白、熱く揺れ動いている時でも、君の顔を見ると何も言えなくなってしまう私がいます。こんな経験は何度したでしょうか。ハーモニカが印象深い曲です。

ライナーノーツに書かれていたメンバーのこのアルバムに対するコメントも素晴らしいです。「これは、喪失について歌われたレコード、それだけのこと。だけど、どういうわけか、人生に対する輝かしい肯定に行き着くんだ」

他にも良い曲ばかりです。ビデオクリップ3曲も付いて2枚組CDで20曲入りです。またまたお気に入りのアルバムに加わりました。

再結成後のゴー・ビトウィーンズも聴いてみましたが、良かったですよ。現役なのは嬉しいですね。こちらはまた別の機会で書くとします。

                        (2004-11-19記)


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